FXでドル円を取引するときドル円のチャートのみで判断していませんか?
確かにドル円をみれば米ドルと日本円のどちらが買われているかはわかります。しかし、為替市場ではにはドル円以外にもユーロ円、ポンド円などさまざまな通貨の組み合わせがあります。
つまり、様々な通貨に対して「円」がどのような値動きになっているかを把握することは為替取引をするうえでとても重要です。そこで便利な指数が円インデックスと呼ばれる指数になります。
円インデックス(円指数)とは
人民元、米ドル、ユーロなどの複数の通貨を異なる比率で重みづけして算出した、円単体の価値を表す指数です。USDJPYのような2通貨の為替レートだけでは円の価値を把握することはむずかしいですが、円インデックスを見ることで円の価値、方向性がわかります。
円インデックスの数値が上昇していれば日本円の相対的価値が上がっていることを示しているので市場では円高、円買い方向に進行している。
反対に数値が低下していれば日本円の相対的価値が下がっていることを示しているので市場では円安、円売り方向に動いていることになります。
円指数の構成通貨
円指数を構成する通貨の種類、比率は国際決済銀行(BIS)の値をもとに作成されます。BISでは実効為替レートのウエイトを貿易額をベースにして算出し、ウエイトは3年ごとに更新されます。
国際決算銀行では約40通貨を対象として各比率によって算出され、人民元、米ドル、ユーロの3通貨で61%と多くの割合を占めています。
Trading Viewで円指数のリアルタイムチャートを表示
円インデックスのリアルタイムチャートはTrading Viewで見ることができます。
ティッカーシンボルは「JXY」で検索するとチャートを表示できます。
円インデックスと他指数、他通貨との相関性は
相関係数は2つの銘柄がどの程度連動して動くかを示す値で、1.0に近いほど相関関係がある(同じ方向に連動して動く)、-1.0に近いほど逆相関関係にある(反対方向に連動して動く)ことを表します。
一般的に円と日経平均株価は連動するといわれていますが、円インデックスと日経平均の相関性を検証してみます。2011年~2017年までは円インデックスと日経平均が逆相関関係にありましたが、2018年以降は相関関係はそれほどありません。
円インデックスと他通貨との相関関係を見てみます。円インデックスとUSDJPYは相関係数-1.0と完全に逆相関しています。EURJPYも平均的にみると逆相関関係にあります。
このように円インデックスを使って他の指数や通貨との相関関係を把握することは、投資をするうえで重要なことです。「円インデックスが上がっているから円高傾向!EURJPYを売りだ!」なんて単純に考えず、その値がしめす意味を理解して利用することが必要です。
※検証でつかった複数銘柄の相関係数を同時に表示できるインジケーターはコチラ
円インデックス以外の通貨指数
Trading Viewでは円インデックスのほかに以下の通貨指数をみることができます。
特に米ドルは金融市場でもっとも注目されている通貨であるため、世界中の通貨に対してどのような動きになっているかを知ることが重要です。ドルインデックスもチェックしてみことをオススメします。
- ドルインデックス
- ユーロインデックス
- スイスフランインデックス
- ポンドインデックス
- カナダドルインデックス
- オーストラリアドルインデックス
- ニュージーランドドルインデックス
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円インデックスは指数なので本来それ自体を取引することはできませが、IG証券ならCFDでドルインデックスを取引することができます。ドルインデックスは円インデックスと並んで重要な通貨指数のひとつです。
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