9月は株価が落ちやすい?10月アノマリーは…月別騰落率から考える

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株取引をしている人なら一度は「1月は株価が上がりやすい!」「9月は株価が下がりやすい!」などのアノマリーを聞いたことがあるかと思います。

今回は日経平均、TOPIX、NYダウ、S&P500、ナスダックの過去30年間の月別騰落率から、よく聞く月のアノマリーって実際はどうなの!?を検証してみました。

株式市場の月別アノマリー

株式市場の株価は市場の合理的な需給関係によって価格が決まりますが、時として経済的合理性やマーケットの需給だけでは説明できない価格変動がみられます。

このような合理的に説明することがむずかしい規則性を持った価格変動をアノマリーといいます。

例えば、1月は「1月効果」「ご祝儀相場」という言葉があり、新年度から心機一転して株を購入しようと思う人が増えるため、上がりやすい傾向にあると言われています。

また、5月は「Sell in May」なんて言葉があるようにマーケット全体が下げやすいとされており、9月は歴史的にみると米国株が落ち込みやすいと言われています。

日経平均、TOPIX 、NYダウ、S&P500、NASDAQの月別騰落率

このように経験則的に見出した価格変動をアノマリーと呼ぶわけですが、実際のところ数値でみたときにはどうなのでしょうか。

日本市場、米国市場の主要指数の1990年~2020年の過去30年間における月別騰落率を集計して、平均値を計算しました(下表)。

日経平均、TOPIX、NYダウ、S&P500、NASDAQの月別騰落率

8月がNASDAQ除く4つの指数の平均騰落率がマイナスであることがわかりました。2番目に9月が3つの指数がマイナスです。このことから8~9月は騰落率がマイナスとなる可能性が高いことが示唆されました。

反対に3~4月、11~12月の平均騰落率は全指数でプラスであることもわかりました。特に4月、12月の騰落率が高くプラスになる可能性が高いことが示唆さてています。

イレギュラーといえる極端なプラス、マイナスの騰落率があると平均値に大きく影響するため、回数でも見てみましょう。下の表は同じ期間にけるプラス月の回数(上段)、マイナス月の回数(下段)を示した表になります。

日経平均、TOPIX、NYダウ、S&P500、NASDAQのプラス、マイナス月回数

日経平均、TOPIXは米国指数に比べて8~9月の騰落率もマイナスが大きく、マイナス月の回数も多く、日本市場がより落ち込みやすいことがわかります。夏枯れ相場という言葉もあるようにあながち間違いではなさそうです。

月別の平均騰落率とプラス、マイナス月の回数を見比べても極端にずれがないことからイレギュラーなデータは反映されていないといってもよいでしょう。

VIX指数でボラティリティを月別で見てみる

VIX指数はS&P500オプションの掛かるボラティリティを測るために使われるシカゴ・オプション取引所(CBOE)によって計算された指数です。市場の恐怖心理を反映する恐怖指数と呼ばれる場合もあります。VIX指数が上昇するとボラティリティが高く、低下するとボラティリティが低いことを示します。また、株価が下落する局面ではVIX指数が上昇する傾向にあります。

下の表は 1990年~2020年の過去30年間における VIX指数の月別平均騰落率、プラス月、マイナス月の回数を示した表です。

VIX指数の月別騰落率とプラス、マイナス月回数

やはり、平均騰落率のマイナスが大きかった8~9月のVIX指数が高く、下落によるボラティリティも高くなっていることがわかりました。2番目に高かったのは平均騰落率や月回数に特徴的な傾向はみられなかった2月であることは意外です。

2021年の月別騰落率は

最後に2021年の月別騰落率も見てみましょう。

日経平均、TOPIX、NYダウ、S&P500、NASDAQの2021年月別騰落率

今年は2020年度のコロナショック以降、順調に株価が上昇する局面が8月まで継続しました。9月は米国市場が大きく下落しています。これまで株価が好調であったため、米国テーパリングを警戒した調整局面だったと思われます。日本市場においては、9月に米国市場が大きく下落する中大幅に上昇しました。日本市場は米国市場とくらべて4月から大きな上昇がなく横ばいであったことと、新政権への期待感から上昇したと考えられます。

歴史的にみると10月はボラティリティがそこそこ高くなりますが、結果的には騰落率がそこまで変化しない月です。2021年度も同様の傾向となるか、まったく違う結果となるか気になるとこです。

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