単純移動平均線（SMA）｜Trading Viewインジケーター

この記事ではTrading View独自のプログラム言語である「Pineスクリプト」を使ったインジケーターの記述例を紹介しています。オリジナルのインジケーターやストラテジー作成の参考にしてみてください。Pineスクリプトの知識がない方でもコピペするだけで使うこともできます。この記事を参考にして頂ける場合は、必ず免責事項をご確認ください。

単純移動平均線（SMA）

単純移動平均とは直近「n個（期間）」のデータを単純に平均化した値を示します。

単純移動平均はトレンドの方向性を確認したり、抵抗線や支持線としても機能します。

算出に使用する期間を変えて、短期の単純移動平均線と長期の単純移動平均線を組み合わせたゴールデンクロス、デットクロスを売買指標としても利用されます。

単純移動平均線の計算式

例えば、10日間の終値を算出する場合、その期間の価格をXn+Xn-1+Xn-2+…+Xn-9とするとき以下のように算出する。

SMA₁₀= (X_n+X_n-1+X_n-2+…+X_n-9) / 10

期間nは使用する時間足のローソク足一本分に相当し、価格は一般的に終値を用いるが、Pineスクリプトでは終値以外にも始値、高値、安値なども選択できる。

単純移動平均線（SMA）をPineスクリプトで書く

sma関数を使う場合

//sma関数を使った単純移動平均線の書き方
//@version=4
study("単純移動平均線", overlay=true)
src = input(close, title="ソース")
len = input(25, title="期間")
SMA = sma(src, len)
plot(SMA)

sma関数を使わない場合

//sma関数を使わない単純移動平均線の書き方
//@version=4
study("単純移動平均線", overlay=true)
src = input(close, title="ソース")
len = input(25, title="期間")
pine_sma(x, y) =>
    sum = 0.0
    for i = 0 to y - 1
        sum := sum + x[i] / y
    sum
plot(pine_sma(src, len))