今回はpythonファイルを作成したときに、最後の行に記述しているprint関数について解説します。
Python関数「print」とは?
print関数とは、pythonプログラムを実行し、文字列や数式、変数などを表示するための関数です。printの引数には値をそのまま代入、文字列を代入して任意の場所で改行するなど、様々な書式があります。
「print」で値の表示をパターン別で解説
Pythonではprint関数を使って値や計算結果を表示します。表示方法にはいくつかの書式があるのでパターン別で解説します。
値をそのまま表示する
これまでの紹介してきたプログラムは、変数に計算結果や数値を代入してprint関数で表示させました。数値は変数に代入せず、数値をそのままprintの引数に入力するだけで表示させることが可能です。
print(10)
このコードを実行すると、数字の「10」が表示されます。
文字列を表示する
print関数では計算結果や数値以外に文字列も出力できます。
文字列を出力する場合は「”(ダブルクォート)」または「’(シングルクォート)」で囲います。
print("hello")
このコードを実行すると「hello」と表示されます。
また、「”(ダブルクォート)」を表示させたい場合はさらに「’(シングルクォート)」で囲います。
print('"こんにちは"は英語で"hello"です。')
このコードを実行すると「”こんにちは”は英語で”hello”です。」と表示されます。
文字列を改行する
print関数で表示させる文字列を途中で改行することもできます。
改行したい部分に改行コード「\n」と入力します。先ほどのコードに追記してみましょう。
print('"こんにちは"は英語で\n"hello"です。')
このコードを実行すると「”こんにちは”は英語で」の後に改行され「”hello”です。」と表示されます。
式の結果を表示する
print関数では引数に計算式を入力すると、計算結果を出力できます。
a = 1
b = 2
print(a + b)
このコードを実行すると計算結果の「3」が表示されます。
複数の値を表示する
print関数では引数に複数の値や変数を入れて、同時に表示することも可能です。
複数の引数を指定する場合は、引数内を「,」で区切ります。
a = "USD"
b = "JPY"
print(a, b)
このコードを実行すると「USD JPY」と表示されます。
「print」の区切り文字、行末文字を指定する
区切り文字を指定する
print関数では複数の値の区切り文字を指定することが可能です。区切り文字は「sep」を使います。
先ほどのコードに区切り文字(/スラッシュ)を追加してみます。区切り文字として使用する文字を「sep=」の後に「”」で囲います。
a = "USD"
b = "JPY"
print(a, b, sep = "/")
このコードを実行すると「USD/JPY」と表示されます。
行末文字を指定する
次に行末文字を指定する方法です。行末文字の指定には「end」を使います。
先ほどのコードに行末文字を追加してみましょう。
行末文字として使用する文字を「end=」の後に「”」で囲います。
a = "USD"
b = "JPY"
print(a, b, sep = "/", end = "レート")
このコードを実行すると「USD/JPYレート」と表示されます。
また、行末文字を指定するとprintを複数出力しても改行されず、同じ行に表示されます。
a = "USD"
b = "JPY"
print(a, b, sep = "/", end = "レート")
print("は110円です。”)
このコードを実行すると「USD/JPYレートは110円です。」と表示されます。
このように、2つのprint出力が同じ行に表示されることがわかります。
文字列と変数を同じ行に表示する
print関数の引数に文字列と変数を同時に表示させたい場合、「format関数」を使用します。
引数内の変数を代入したい場所に{0}を入力し、最後に代入する変数を「.format(変数)」で入力します。
USDJPY = 110
print("現在のドル円レートは{0}円です。". format(USDJPY))
このコードを実行すると「現在のドル円レートは110円です。」と表示されます。
また、複数の変数を代入する場合は{0},{1},{2}…と{}内の数値を増やし、これに対応する変数を「format関数」の引数に入力します。先ほどのコードに追加してみましょう。
USDJPY = 110
EURJPY = 140
print("現在のドル円レートは{0}円、ユーロ円レートは{1}円です。". format(USDJPY, EURJPY))
このコードを実行すると「現在のドル円レートは110円、ユーロ円レートは140円です。」と表示されます。
今回のまとめ
・printで文字列を表示させるときは「”」または「’」で囲う。
・print内の文字列を改行するには「\n」
・print内の区切り文字を指定する場合は「sep=”任意の文字”」
・print内の行末文字を指定する場合は「ned=”任意の文字”」
・print内に文字と変数を同時に表示する場合は「format関数」を使う。
今回は以上になります。ありがとうございました。
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