この記事ではTrading View独自のプログラム言語である「Pineスクリプト」を使ったインジケーターの記述例を紹介しています。オリジナルのインジケーターやストラテジー作成の参考にしてみてください。Pineスクリプトの知識がない方でもコピペするだけで使うこともできます。この記事を参考にして頂ける場合は、必ず免責事項をご確認ください。
三重指数移動平均線(TEMA)
指数移動平均線(EMA)は、使用する価格が過去に遡るにつれ重みを指数関数的に減少させて算出する移動平均であり、単純移動平均線よりも直近の値が重視されるため、値動きに対して反応が早いことが特徴です。
二重指数移動平均線(DEMA)は、指数移動平均線と二重の指数移動平均線を使用して算出し、値動きの反応が普通の指数移動平均線よりも早いことが特徴です。
三重指数移動平均線は(TEMA)は、指数移動平均線、二重の指数移動平均線、三重の移動平均線の3つを使って算出し、EMA、DEMAよりも値動きに対する反応が早いことが特徴です。
三重指数移動平均線の計算式
計算に使用する直近の期間をn、その期間の指数移動平均線(EMAa)を算出する。
算出した指数移動平均線(EMAa)を使って、さらに指数移動平均線を算出する(EMAb)。
算出した指数移動平均線(EMAb)を使って、さらに指数移動平均線を算出する(EMAc)。
三倍にしたEMAaから三倍にしたEMAbを引き、EMAcを足します。
TEMA = 3 ×(EMAa – EMAb)+ EMAc
三重指数移動平均線(TEMA)をPineスクリプトで書く
ema関数を使う場合
//ema関数を使った三重指数移動平均線の書き方
//@version=4
study("三重指数移動平均線", overlay=true)
src = input(close, title="ソース")
len = input(25, title="期間")
EMAa = ema(src, len)
EMAb = ema(EMAa, len)
EMAc = ema(EMAb, len)
TEMA = 3*(EMAa-EMAb)+EMAc
plot(TEMA)
ema関数を使わない場合
//ema関数を使わない三重指数移動平均線の書き方
//@version=4
study("三重指数移動平均線", overlay=true)
src = input(close, title="ソース")
len = input(25, title="期間")
pine_ema(x, y) =>
alpha = 2 / (y + 1)
sum = 0.0
sum := na(sum[1]) ? sma(x, y) : alpha * x + (1 - alpha) * nz(sum[1])
EMAa = pine_ema(src, len)
EMAb = pine_ema(EMAa, len)
EMAc = pine_ema(EMAb, len)
TEMA = 3*(EMAa-EMAb)+EMAc
plot(TEMA)
Pineスクリプト入門の記事では、プログラミング初心者でも理解できるように一つづつ丁寧に解説しています。Pineスクリプトを触ったことがない方でもPineスクリプト入門#1から順にみていただければ、バックテストやインジケーターのコードも作成することができます。興味のある方は是非、他の記事もご覧ください。
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