この記事でわかること
- Pineスクリーナーでウォッチリストを作らずに指数の構成銘柄をスキャンする方法
- お気に入り登録なしでスクリプトを選べるようになった変更点
- 実行前にスクリプトの互換性を確認できる新しい表示
Pineスクリーナーで自分の条件をスキャンしたいだけなのに、準備作業に時間を取られた経験はありませんか。先にウォッチリストを作ったり、スクリプトをお気に入りに登録したりする必要があったからです。TradingViewは2026年9月、この下準備の手間を減らすアップデートをPineスクリーナーに加えました。この記事では、何が変わったのかを解説します。
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無料でTradingViewを始める →今回のアップデートで変わった3つのこと
今回の変更点は大きく3つあります。
| 変更点 | 内容 |
|---|---|
| シンボルソース | ウォッチリストに加えて指数を選択可能に |
| スクリプト選択 | お気に入り以外の全カテゴリーが選択可能に |
| 互換性確認 | 実行前に非対応スクリプトが判別可能に |
Pineスクリーナー自体の基本操作はTradingView Pineスクリーナーの使い方で解説しています。初めて使う場合はあわせて確認してください。
ウォッチリストなしで指数をスキャンできる
これまでPineスクリーナーでスキャンするには、対象銘柄をウォッチリストにあらかじめ登録しておく必要がありました。今回のアップデートで、指数そのものをシンボルソースとして選べるようになりました。
使い方の手順
- Pineスクリーナーのツールバーにあるシンボルソースセレクターを開く
- 「指数」タブに切り替える
- リストまたは検索でS&P500・Nasdaq100・DAX・Russell2000などから対象を選ぶ
- スクリプトを設定してスキャンを実行する
スキャンは選んだ指数の構成銘柄全体に対して実行されます。公式ブログでは最大3,500銘柄規模まで対応するとされています。ヘルプセンターでは4,000銘柄という記載もあり、正確な上限は公式ページで確認してください。ウォッチリストを毎回組み直す必要はありません。「Nasdaq100全体で自作のシグナルが出ている銘柄を探す」といった使い方が、その場でできるのがポイントです。
注意点
ウォッチリストと指数は排他選択で、同時に2つのソースを指定することはできません。ソースを切り替えると、前回のスキャン結果は消去されます。ただしスクリプト・時間足・入力パラメーターは保持されるため、切り替え後は「再スキャン」を押すだけで再実行できます。
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お気に入り登録なしでスクリプトを選べる
これまでのPineスクリーナーでは、スクリプト選択欄に表示されるのは「お気に入り」に登録済みのものだけでした。お気に入り登録自体はPineエディタやスーパーチャートなど、スクリーナーとは別の画面で行う必要がありました。これも準備の手間になっていました。
今回のアップデートで、チャートでおなじみのインジケーターダイアログがPineスクリーナー内でそのまま開けるようになりました。選べる範囲は以下の通りです。
- パーソナル: お気に入り・マイスクリプト・招待専用・購入済み
- 内蔵: テクニカル
- コミュニティ: エディターズピック・トップ・急上昇・マーケットプレイス
検索機能も使えるため、スクリプトをあらかじめお気に入りに追加しておく必要はなくなりました。時間足と入力パラメーターは、ツールバー上の個別コントロールとして表示されます。スクリプトの設定画面を開かずに、その場で変更できます。
実行前に互換性がわかるようになった
Pineスクリーナーはすべてのスクリプトに対応しているわけではありません。これまでは実際にスキャンを実行してみるまで、そのスクリプトが使えるかどうかがわかりませんでした。
今回のアップデート後は、非対応と判断されたスクリプトはダイアログ上で利用不可として表示されます。カーソルを合わせると、その理由を示すツールチップが出ます。利用不可と表示されたスクリプトも、Pineエディタで開くなど他の操作は引き続き可能です。
事前チェックの範囲には限りがある
フラグが付くのは、非対応と事前に判断できるものに限られます。例えばインジケーターではないスクリプトや、plot()を含まないスクリプトなどです。それ以外のスクリプトは選択自体は可能です。ただし実行してみるとスキャンが失敗するケースが残っている点には注意してください。
こんな場合は関係ない変更点
- Pineスクリーナー自体がPremium・Ultimateプラン限定という制約は今回のアップデートでも変わっていません。EssentialやPlusプランでは今回の新機能も含めて利用できません
- 1スクリーンで同時に使えるスクリプトが1つまでという上限や、strategy型が対象外という制約も従来通りです
- すでにウォッチリストベースの運用で困っていない場合、指数スキャンは「対象を広げたいとき」に使う追加の選択肢という位置づけです
まとめ
- Pineスクリーナーは指数を直接シンボルソースに選べるようになり、ウォッチリストなしで数千銘柄規模のスキャンができる
- スクリプト選択もお気に入り以外の全カテゴリーに広がり、検索機能も使えるようになった
- 非対応スクリプトの一部は実行前に利用不可と表示されるが、事前チェックの範囲には限りがある
Pineスクリーナー自体はPremium・Ultimateプラン限定の機能です。プランごとの違いを確認したい場合はTradingViewの有料プランはどれを選ぶ?徹底比較、スキャンに使うスクリプトの書き方から知りたい場合はPine Script入門ガイドもあわせてご覧ください。
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