この記事でわかること
- TradingViewに追加された「バリュエーション指標アラート」の概要
- PER・PBR・配当利回りなど対応する11種類の指標
- アラートの設定手順(5ステップ)と注意点
「この銘柄のPERが15倍を切ったら買いたいけど、毎日株価を見に行くのは面倒…」
ファンダメンタルズ投資をしている人なら、一度は感じたことがある悩みではないでしょうか。TradingViewが2026年6月のアップデートで、この悩みを解決する機能を追加しました。株価や出来高だけでなく、PERやPBRといったバリュエーション指標そのものにアラートを設定できるようになったのです。
この記事では、新機能の概要から対応指標一覧、設定手順まで解説します。
バリュエーション指標アラートとは
今回追加されたのは、企業のファンダメンタルズ指標(バリュエーション指標)の値そのものを監視できるアラート機能です。
これまでのTradingViewのアラートは、株価やテクニカル指標(RSI・MACDなど)の動きを条件にするのが基本でした。今回のアップデートでは、PSR(株価売上高倍率)が一定のラインを下回ったり、株式益利回りが特定のしきい値を超えたりといった、企業の割安・割高度合いに関する条件でも通知を受け取れるようになっています。
決算をまたいで指標が動くたびにチャートを開いて確認する必要がなくなるため、中長期のファンダメンタルズ投資と相性のいい機能です。
対応している11種類のバリュエーション指標
現時点でアラートに対応しているのは、以下の11指標です。
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- PSR(株価売上高倍率)
- PEGレシオ
- 株価フリーキャッシュフロー倍率
- 株価キャッシュフロー倍率
- 株価有形資産倍率
- 自社株買い利回り
- 株式益利回り
- 配当利回り
- 時価総額
割安株を探すバリュー投資家がよく使う指標(PER・PBR・配当利回り)から、キャッシュフロー系の指標まで幅広くカバーされています。
アラートの設定方法【5ステップ】
ステップ1:チャートに指標を追加する
銘柄のチャート画面を開き、インジケーターメニューから監視したいバリュエーション指標(例:PER)を追加します。
ステップ2:アラート設定画面を開く
追加した指標のパネル上でアラート設定を開きます。株価チャートにアラートを設定するときと同じ操作感です。
ステップ3:監視条件を選ぶ
「PERが〇〇を下回ったら」「配当利回りが〇〇を上回ったら」のように、指標の値に対する条件を設定します。
ステップ4:トリガータイプを選ぶ
1回だけ通知するのか、条件を満たすたびに繰り返し通知するのかなど、トリガーのタイプを選択します。
ステップ5:有効期限を設定する
アラートを有効にしておく期間を設定して完了です。
設定したアラートは、通常のチャートだけでなくマルチチャートレイアウト・ウォッチリスト・プリセットのいずれからでも機能します。銘柄を切り替えながら複数のウォッチリスト銘柄を一括監視できるのは実用的なポイントです。
使う前に知っておきたい3つの注意点
現在は株式のみ対応
バリュエーション指標アラートが使えるのは、現状では株式のみです。FXや仮想通貨、指数には対応していません。
アラート件数の上限にカウントされる
バリュエーション指標アラートも、通常のテクニカルアラートと同じ上限枠にカウントされます。無料プランはアラート数が少なく設定されているため、複数銘柄をまとめて監視したい場合は上限に注意が必要です。プランごとのアラート上限は以下の記事で確認できます。
→ TradingViewの有料プランはどれを選ぶ?Essential・Plus・Premium・Ultimate 徹底比較
指標同士の交差条件はサポート外
「指標が株価のラインと交差したら」といった、指標と株価を組み合わせた交差条件はサポートされていません。あくまで指標自体の値が条件になる点は覚えておきましょう。
こんな人には向かない機能
デイトレード・スキャルピング中心の人
バリュエーション指標は決算発表や業績修正のタイミングでしか大きく動きません。分単位・時間単位で値動きを追うデイトレードでは、この機能の恩恵はほぼないので、テクニカル指標のアラートを優先したほうが実用的です。
FX・仮想通貨がメインの人
現時点で対応しているのは株式のみです。ドル円やビットコインの監視をメインにしている人にとっては、当面出番のない機能になります。
すでにアラート上限ギリギリまで使っている人
バリュエーション指標アラートも通常のテクニカルアラートと同じ枠を消費します。無料プランや低位プランで既に上限に近い人が新たに追加すると、他の重要なアラートが設定できなくなる恐れがあります。追加前に現在の使用数を確認しておきましょう。
まとめ
- TradingViewにPER・PBR・配当利回りなど11種類のバリュエーション指標を監視できるアラート機能が追加された
- 設定は5ステップで完了し、マルチチャート・ウォッチリスト・プリセットのいずれでも動作する
- 現時点では株式のみ対応で、テクニカルアラートと同じ上限枠を消費する点に注意が必要
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